水素エネルギーシステムの導入– SUSTAINABILITY –

水素エネルギーシステムの導入目的

2050年のゼロカーボンに向けた取り組みとして、水素を活用した次世代エネルギー利用の検討を始めました。本社プリズムビルに再生可能エネルギーを有効利用する先進の水素エネルギーシステムを導入することで、激甚化する災害に対して地域へ防災貢献の一つになればとの思いから計画が動き出しました。導入にあたり、環境省の補助金*に採択され、「ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)」の改修において水素エネルギーシステムを建物に導入する取り組みは日本初となります。
*令和2年度業務用施設等におけるネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)化 ・省CO2促進事業 レジリエンス強化型ZEB実証事業

2階屋上(イメージ)

災害時の対策支援について

ユーグループは長野市と災害時における対策支援に関する協定を締結しています。災害の発生、または発生する恐れがある際にビル1階~3階を開放し、地域住民の皆様や帰宅困難者の受け入れとフロアの一部を長野市の防災連絡拠点として使用します。また、お手洗いや物資、道路・鉄道などの公共機関の情報提供を行い、受け入れた方々の安全確保に努めます。

水素の活用方法

災害時にはビル1階~3階に水素エネルギーシステムから電力供給を行い、帰宅困難者や地域住民の方々の避難場所として約130名の受け入れ体制を整え、停電時には約3日間の電気の提供が可能になります。

環境に優しく災害に強い水素エネルギーシステム

水素は利用時にCO₂を排出しない、環境にやさしいクリーンなエネルギーです。水素を吸蔵金属という特殊な金属内に長期間・大量貯蔵をしておくことで日常の電力需要や太陽光発電量の変動への追随と、万が一の災害の際も電力エネルギー供給が実現できます。

水素エネルギーの特徴


常時は建物で消費している太陽光発電電力のうち建物の電力使用量が低い休日や好天時の余剰電力を利用し、水を電気分解して水素を生成させ、チタンと鉄の合金で構成された吸蔵合金という金属に水素を貯留しておくことで、平日の電力ピーク発生時や曇天時に必要に応じ水素を吸蔵合金から取り出し、燃料電池に入れて発電させ利用します、災害時は貯留した水素を使って燃料電池で発電することで約3日分の電力供給が可能となります。
ユーグループはSDGsの目標達成に向け、地域への貢献活動を日々続けています。今回の水素エネルギーシステムの導入もSDGsの取り組みの1つとして行っています。

季節をまたいだエネルギー運用が可能